SFでよくある人間のデータ化だが
サイバーエルフ化は広義の意識のデータ化に入るが狭義で考えると実は完全な意識のデータ化ではない
あの世界でも人間の意識の完全なデータ化はまだ不可能であり、実際は記憶だけデータ化してそのデータを元に既存のAIに学習させて擬似的に人格を作っている物になる
記憶のデータ化とは言えど変換後の規格はサイバーエルフ用の物になるから拡張子は.ELFになる
ただし記憶のデータ化からAIに学習させてサイバーエルフに変換する技術は"K"の時代にはまだ無くて、完成にはMMInfの時代まで待つ事になる(記憶のデータ化だけなら"K"の時代には確立されてた)
ただ変換前のデータは読めるソフトがほぼ無く、人間が理解出来る形にするのはほぼ不可能と言っていい物
また、サイバーエルフ化自体は照宮の技術だけで完結している物でなく、複数企業・大学が研究してどうにか形として(商用化出来るような物ではないが)完成した
鳳はその共同研究者の一人で、主に変換部分を担当
ただしその技術は謎が多く(偶然完成した部分もちらほらある)、全てを把握している人は作中世界で誰も居ない(断片を知っている人はサイバーエルフ化に携わった研究者の他に数人居る 鳳でさえ変換を理解するのがやっとって程)
商用化出来ない一番大きな理由として、サイバーエルフ化した際の容量が非常に大きく、またシミュレートするのに高性能な量子CPU(サーバーやゲーミングの最上位モデルで使われてるレベルの物)が多数必要となり、特にストレージの問題からサーバー機でないと動かない物となっている
記憶だけ抽出した物となるが、倫理的な問題も存在し、ある種の死者蘇生や人格のクローンとして使えるため物議を醸している。(あんまり考えてないけどMMInfより後の時代では倫理的に禁止するってのもアリか?)
サイバーエルフ共通の弱点として、ひらめきが実装出来ないため完全な人間の意識のデータ化からは程遠い物となっている。学習能力はあるため(容量の問題もあるが)際限なく学習していく事は可能。