チラシの裏

落書き帳兼メモ帳 雑多なゴミを処理する場所

超えるべき壁

かつて同じ志を持った友が居た。
彼は自分と同じ段階に立っていた。
だがいつの日か超えるべき壁となっていた。
互いの志は同じとは言えど、進むべき道は違った。
そして彼は仲間であり目標となった。
その目標を目指し、今を生きる事となった。
自分が苦難したように、彼もまた同じ苦難を持っている。
自分が乗り越えたように、彼もまた乗り越えるであろう。
そしてその壁を乗り越えた先にまた同じ段階に立てるはずだ。
その時はまた自分が彼の壁になる時だろう。
互いに高みを目指す時、目的は果たされるのかは知らないが、その先にある物は決して暗い物ではないだろう。
自分も友も共に唯一無二の存在だ、同じではない。
見えざる敵に怯える日はもうすぐ終わると信じて、ただ日々を足掻いて生きるのだ。
その先に混沌を統べし影を見据えて――