チラシの裏

落書き帳兼メモ帳 雑多なゴミを処理する場所

サイバーエルフ化について

SFでよくある人間のデータ化だが

サイバーエルフ化は広義の意識のデータ化に入るが狭義で考えると実は完全な意識のデータ化ではない
あの世界でも人間の意識の完全なデータ化はまだ不可能であり、実際は記憶だけデータ化してそのデータを元に既存のAIに学習させて擬似的に人格を作っている物になる
記憶のデータ化とは言えど変換後の規格はサイバーエルフ用の物になるから拡張子は.ELFになる
ただし記憶のデータ化からAIに学習させてサイバーエルフに変換する技術は"K"の時代にはまだ無くて、完成にはMMInfの時代まで待つ事になる(記憶のデータ化だけなら"K"の時代には確立されてた)
ただ変換前のデータは読めるソフトがほぼ無く、人間が理解出来る形にするのはほぼ不可能と言っていい物
また、サイバーエルフ化自体は照宮の技術だけで完結している物でなく、複数企業・大学が研究してどうにか形として(商用化出来るような物ではないが)完成した
鳳はその共同研究者の一人で、主に変換部分を担当
ただしその技術は謎が多く(偶然完成した部分もちらほらある)、全てを把握している人は作中世界で誰も居ない(断片を知っている人はサイバーエルフ化に携わった研究者の他に数人居る でさえ変換を理解するのがやっとって程)
商用化出来ない一番大きな理由として、サイバーエルフ化した際の容量が非常に大きく、またシミュレートするのに高性能な量子CPU(サーバーやゲーミングの最上位モデルで使われてるレベルの物)が多数必要となり、特にストレージの問題からサーバー機でないと動かない物となっている
記憶だけ抽出した物となるが、倫理的な問題も存在し、ある種の死者蘇生や人格のクローンとして使えるため物議を醸している。(あんまり考えてないけどMMInfより後の時代では倫理的に禁止するってのもアリか?)
サイバーエルフ共通の弱点として、ひらめきが実装出来ないため完全な人間の意識のデータ化からは程遠い物となっている。学習能力はあるため(容量の問題もあるが)際限なく学習していく事は可能。

MMInf時代に登場する2つのサイバーエルフについて

MMInf世界には照宮サイドに2つのサイバーエルフ化したサイバーエルフが存在する。一人は創業者である松本龍次(とその嫁*1 )、もう一人は桜(いつも書いてる星華 彩二魔版擬人化リーフィア)と垂氷(たまに書く竹嶋版擬人化グレイシア)の二人が融合した物である。
松本龍次の嫁が括弧付けなのは、生前に記憶のデータ化が完全に完了しておらず、不足分は龍次の記憶から構成されているため。コマンドライン引数で直接指定する事で呼び出す事は出来るが、嫁本人の人格とはところどころ異なる事がある。時折両者の間で会話する事がある(ログ見たら会話してるって分かる)ため、一応起動時には両者の人格はロードされている。
桜と垂氷が1つになっている理由としては、二人に共通する記憶がそこそこ多くあり、容量の節約も兼ねて鳳が力技でデータ化した物となる。(一応二人分の記憶データはそのままの形で残っているため容量の問題が解決すれば独立したサイバーエルフにする事は可能)彼女らも龍次のサイバーエルフと同様、二人が会話する事がある。

MMInf時代の照宮におけるサイバーエルフの利用について

MMInfの時代だと、ナンバーズの8体に加えてこの2つも社内で用いられるサイバーエルフとして使われている。
主な用途としては龍次のサイバーエルフは社員とのデータベースを用いた対談(主にデータベースに存在する情報を質問する形で使われている)、その他のサイバーエルフは社員専属の秘書のような物として使われている。
データ上の存在という事もあり、照宮のサーバーに本体を展開しておき、社員が持つ端末にインストールされたアプリケーション経由でサイバーエルフの機能を呼び出す事が出来る。
このサイバーエルフを用いた秘書のプログラムは創業当時から研究されており、ベースとしては既に龍次の代で完成していた物となる。MMInfの時代においても改修が行われており、時々機能が追加される事がある。
特に桜と垂氷はその容姿から妙な人気があり、一部社員は対話可能なのを利用してバーチャル彼女のような扱いをしている人も。…倒錯しているのか!(危険な男だ…生かしておくわけにはいかない…!)その仕様上完全に嫌われると本来の用途が出来ないため好感度に下限が設定されている事も後押ししている。
また、龍次は基本的にフレームに入って活動している事が多いが、桜と垂氷はセクサロイドモデルのフレームに入る事をかなり嫌っており、汎用フレームをそれっぽい見た目にした物にしか入ろうとしない。
また、照宮製の社内用サイバーエルフは全て照宮のサーバーでホストされているため、社外に出る時はVPNを介さないと活動出来ない。
桜と垂氷はその設計の特殊性から、二人は同一コンピュータでホストしないといけないという制約もある。(一部関数等を共有する前提の設計になっているため)

思いついたりしたらまた追記する

*1:現行案だと"K"の座間子